東京の日本語学校の費用と独学の比較|生活費・無料の日本語教室・住む場所【2026】
文:Atsushi(葛飾区金町のゲストハウス「Bon House」ホスト)。2022年から運営し、これまで300組以上のゲストを迎えてきた。
東京の日本語学校の費用は、フルタイムの3ヶ月コースで授業料15万〜20万円が相場で、月にならすと5万〜7万円ほどになる。一方、私の住む葛飾区の地域の日本語教室は、区の案内(2023年)では月100円くらいだ。同じ「東京で日本語を学ぶ」でも、学費は数百倍違う。
この記事では、日本語学校と独学を費用と向き不向きで先に比べ、そのあと東京での生活費、無料に近い学習場所、住む場所の選び方を書く。金町で日本語を学びに来たゲストを迎えてきた立場から、どちらを選ぶべきかもはっきり書く。
東京の日本語学校と独学の費用比較|早見表
| 項目 | 日本語学校 | 独学 |
|---|---|---|
| 学費の目安 | 月5万〜7万円 | 月数千円 |
| 入学金 | 別途5,000〜20,000円 | なし |
| 授業 | 平日に毎日 | 自分で組む |
| 話す相手 | 教師・クラスメート | 自分で探す |
| 向く期間 | 半年以上 | 1〜3ヶ月 |
学費の数字はフルタイムの短期コースの一般的な相場で、学校とコースによって幅がある。申し込む前に、授業料に教材費や施設費が含まれるかを各校の募集要項で確かめてほしい。
私の答えははっきりしている。半年以上いるなら日本語学校に通ったほうがいい。毎日決まった時間に授業があり、間違いを教師に直してもらえる環境は、独学では作れない。1〜3ヶ月の滞在なら、独学にアウトプットの場を足すほうが費用に見合う。
日本語学校に通うなら東京のどのエリアか
| エリア | 特徴 |
|---|---|
| 高田馬場(新宿区) | 日本語学校が多い学生街 |
| 新宿・大久保 | 多国籍の街で、生活の中で日本語を使える |
| 池袋(豊島区) | 語学学校が複数ある |
| 中野・荻窪 | 中央線で新宿まで5〜15分 |
| 金町(葛飾区) | 西日暮里まで乗り換えなし約20分 |
東京の日本語学校は、新宿区から豊島区にかけての山手線の西側に多い。毎日通うなら、住む場所は学校までの通学時間で決めたい。片道30分を超えると、予習と復習の時間が削られていく。
高田馬場や新宿の学校に通うなら、中野・高円寺・荻窪あたりの中央線沿いが通いやすい。日暮里・西日暮里・上野など東側の学校なら、金町も拠点になる。常磐線各駅停車は綾瀬から千代田線に直通しているので、金町から西日暮里まで乗り換えなしで約20分だ。
東京で日本語を独学する方法|無料の日本語教室と練習の場
独学で伸びる人は、話す場を自分で作っている。言語交換アプリのHelloTalkやTandemで日本人と話し、地域の日本語教室に通う。この2つを組み合わせれば、教室に通わなくても毎週日本語を口に出す機会はできる。
区の日本語教室は「東京日本語教室サイト」で探す
東京の各区には、ボランティアが運営する地域の日本語教室がある。都内の教室は、東京都つながり創生財団の東京日本語教室サイトで地域ごとに探せる。
葛飾区の場合、2023年の区の案内では区内に教室が8つあり、費用は月100円くらいとされている。ただ、開催日や休みは年度ごとに変わるので、行く前に教室へ直接問い合わせてほしい。地元の人と話す場としては、語学学校よりこちらのほうが生活の日本語に近い。
JLPTの模擬試験で独学の進み具合を測る
独学でいちばん難しいのは、自分の今のレベルを知ることだ。JLPT形式の模擬試験を月に1回、時間を計って通しで解くといい。
PassJapanese では、N5〜N1の全レベルの模擬試験を無料で受けられる。音声付きの本番形式なので、独学で手薄になりがちな聴解の練習にもなる。
公立図書館は館内での閲覧が中心になる
区立図書館では、JLPT対策本や日本語教材を館内で読める。ただし本を借りるには利用登録が必要で、葛飾区立図書館の場合は区内に住む・通勤する・通学する人が主な対象だ。短期滞在で借りられるかどうかは図書館ごとに違うので、窓口で確認してほしい。また、自分の教材を持ち込んで勉強することを制限している図書館もある。
東京で日本語を学びながら暮らす生活費|月9万〜26万円
| 項目 | 月の目安 |
|---|---|
| 住まい | 50,000〜120,000円 |
| 食費 | 25,000〜40,000円 |
| 交通費 | 8,000〜15,000円 |
| 学校 or 教材 | 5,000〜80,000円 |
| 通信費(格安SIM) | 2,000〜3,000円 |
| 合計 | 90,000〜258,000円 |
住まいの幅が大きいのは、シェアハウスかマンスリーマンションか、どの区に住むかで家賃が大きく変わるからだ。日本学生支援機構(JASSO)の令和5年度の調査では、東京の留学生の住居費は月平均57,000円だった。
独学を中心にすれば、月10万〜15万円台に収まる人が多い。日本語学校に通うと、生活費と合わせて月20万〜30万円を見ておきたい。交通費については、京成もJR東日本もクレジットカードのタッチ乗車に対応していないので、SuicaかPASMOを最初に用意しておくと迷わない。
東側の日本語学校や独学なら金町に滞在する
金町で独学する3ヶ月はこうなる
たとえば、3ヶ月の独学でJLPT N4を目指す人が金町に滞在するなら、1週間はだいたいこう回る。
平日の午前は部屋で教材を進め、昼は駅から約100mの、24時間営業のマルエツで弁当を買って部屋の電子レンジで温める。午後は言語交換アプリで30分話し、洗濯は洗濯乾燥機に任せる。週に1回は区内の地域の日本語教室に行き、月末にはPassJapaneseの模擬試験を通しで解いて、弱い分野を翌月の計画に入れる。
週末は電車で日本語を使う。京成金町から1駅、2〜3分(146円)の柴又で帝釈天参道の店に入り、自分で注文してみる。上野までは北千住乗り換えで27分(253円)なので、美術館や博物館の日本語の解説を読みに行くのもいい。
Bon Houseは独学と短期通学の拠点に向いている
Bon Houseは金町の一戸建ての中にある専用のゲストスペースで、和室に布団が4組、専用の風呂とトイレがある。キッチンはない。部屋にあるのは冷蔵庫・電子レンジ・電気ケトルなので、自炊はできず、食事はスーパーの惣菜と外食が中心になる。そのかわり洗濯乾燥機、高速Wi-Fi、セルフチェックインがあり、長期滞在に必要なものはそろっている。
日暮里・上野方面の日本語学校に通う人や、静かな住宅街で独学に集中したい人は、Bon Houseの料金と空き日程をroomページで確認してから、滞在の計画を立ててほしい。
まとめ|東京の日本語学校の費用と独学は滞在期間で選ぶ
| 滞在期間 | おすすめ |
|---|---|
| 半年以上 | 日本語学校(月5万〜7万円) |
| 1〜3ヶ月 | 独学+地域の日本語教室 |
| レベル確認 | 月1回のJLPT模擬試験 |
| 住む場所 | 学校まで片道30分以内 |
日本語学校に通うか独学にするかは、費用より先に滞在期間で決まる。どちらを選んでも、教室の外で日本語を使った回数が上達の速さを決める。
東京で日本語を学ぶ間の宿を探しているなら、Bon Houseの部屋の写真と空室状況を見て、学校や教室の日程と合わせて予約してほしい。
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よくある質問
観光ビザ(短期滞在)で東京の日本語学校に通える?
短期コースなら通える。短期滞在の在留資格で日本語を学ぶこと自体は禁止されていないので、多くの学校が1〜3ヶ月のコースを短期滞在の人向けに用意している。ただし、短期滞在で入国できる期間は国籍で決まり、その中で終わるコースに限られる。半年以上の長期コースには留学ビザが必要だ。
日本語学校の授業は1日何時間?
フルタイムのコースは、平日の午前か午後のどちらかに授業がまとまっていることが多い。半日で終わるので、残りの時間は予習・復習と、街で日本語を使う時間にあてられる。時間帯はレベル分けテストの結果で決まる学校もあるので、入学前に確認しておきたい。
独学で日本語が話せるようになる?
読む・聞く力は独学でも伸びるが、話す力は相手がいないと伸びない。言語交換アプリや地域の日本語教室で、週に何回か日本語で話す時間を必ず作ること。話す練習を後回しにすると、JLPTに受かっても会話ができない状態になりやすい。